Skyward EDGE Consortium

~人材育成のための共創エコシステムの形成~

イベント開催報告

早稲田大学 × ASHOKA × みずほ銀行 によるソーシャルイノベーションへの取り組み(11月15日開催)リカルダ・ゼッザ来日講演

2018年11月15日(木)早稲田大学早稲田キャンパス14号館102教室

2018年11月15日、早稲田大学早稲田キャンパスにて、早稲田大学 × ASHOKA × みずほ銀行 によるソーシャルイノベーションへの取り組み:リカルダ・ゼッザ来日講演を実施しました。
講演には、学生、社会人など、135名が参加しました。

本講演は、女性の社会的活躍のためのイノベーションを起こした、リカルダ氏の講演とディスカッションを、早稲田大学とみずほ銀行、世界的なソーシャル・アントレプレナーのグローバルネットワークであるアショカ財団との協働により開催したものです。私たち一人ひとりが思い込みや偏見のとらわれから抜け出し、多様な人材によるイノベーションの機会を創出する考えを広めることを企図しました。
(主催:早稲田大学WASEDA-Edge人材育成プログラム、早稲田大学ダイバーシティ推進室、協力:一般社団法人アショカ・ジャパン、みずほ銀行)

講演に先立ち、早稲田大学理事(国際広報・ダイバーシティ推進担当)・ 麻生享志教授(国際学術院)が開会の挨拶を行いました。

アショカ・ジャパン代表の渡邊奈々によるアショカ財団の理念や活動紹介の後、アショカ・フェロー* である講演者のリカルダ・ゼッザさんが講演を行いました。

ゼッザさんは、母親だけでなく父親や(血縁がなくても)親的な役割を担う人の脳の変化、すなわち「親脳」が職業人としての成長を助けるということを科学的エビデンスに基づいて確立した「MAAM理論」を中心に、自身の職業人としての経験談を交えながらお話されました。
例えば、子育ての経験で培ったスキルを、どのように仕事に反映させたかを1000人の女性に尋ねたところ、課題解決能力、危機的な状況における忍耐力、選択と集中力、度胸、傾聴力などの多様な回答があったということです。
「ワークライフバランス」とは、「ワーク」と「ライフ」の役割の対立ではなく、「役割を増やす」という思考の転換が考えられるのです。この「ある役割で使うエネルギーを他の役割に移行する」、という新しく発見された能力を「トランスジェリンス」と名付け、家庭から職場へ、職場から家庭へ能力を移行することができるとゼッザさんは語りました。
また、リーダーシップをケア、継続力、責任感といった子供を持つ親に必要なジェネラティブ・リーダーシップとして捉えることの重要性も説きました。

ゼッザさんは、大企業に浸透している「子どもを持つことが職業人としての成長を阻む」という「迷信」を覆すためにリサーチを始め、科学的エビデンスを基にしたMAAMトレーニングプログラムの開発に繋がっています。

引き続き第二部として、アショカ・ジャパンの渡邊奈々(わたなべ なな)さんをモデレーターに、葦苅晟矢(あしかり せいや)さん(先進理工学研究科2年・株式会社ECOLOGGIE代表取締役)、菊地環(きくち たまき)さん、(文化構想学部2年)、山中紘子(やまなか ひろこ)さん(みずほ銀行M&Aファイナンス営業部)をパネリストとして加えて、ゼッザさんを囲んでパネルディスカッションを行いました。

ディスカッションでは、子育てと介護の違い、“子育て”そのものの効果か、普段している仕事と違うことを行うことが能力向上に効果的なのか、その人のいる国、文化によって、子育て中に得られる能力に違いはあるのかなどがテーマになりました。会場からも多くの質問やコメントが出て、活発な議論が展開されました。

閉会の挨拶はWASEDA-EDGE人材育成プログラム実行委員長・髙田祥三教授(理工学術院)が行いました。

会場の参加者からのアンケート結果によれば、満足度は非常に高く、「これからのリーダーシップのあるべき姿について学んだ」「今日の気づきを周囲に話をしてみたい」「日々の生活での良いふるまいを職場に持ち込んだり、その逆をしたりして、周りを良くしていきたい」といった声が寄せられました。

*アショカ・フェローは、機能していない社会システムに対し、これまで存在しなかった斬新な構造的解決法を提案するのみでなく、そのアイデアを現実に立ち上げ、アイデアが多くの人々に届く効果を生むまで粘り強く取り組むソーシャル・アントレプレナーです。フェローたちは自分ひとりで走るのではなく、周りの人たちと恊働する能力や、既存の体制にとらわれない自由な発想を持っており、何よりひとりの人間としてエンパシー(他人の気持ちを理解する共感力)に富んだ人たちです。現在約3,300のアショカ・フェローが約90カ国以上の国々であらゆる社会問題の解決に取り組んでいます。(日本からは6人)
http://japan.ashoka.org/アショカ・フェローとは

【開催概要】

日 時:2018年11月15日(木)18:15~20:30
会 場:早稲田大学 早稲田キャンパス 14号館102教室
主 催:早稲田大学 WASEDA-EDGE人材育成プログラム、ダイバーシティ推進室
協 力:一般社団法人アショカ・ジャパン、みずほ銀行
対 象:早稲田大学学生・教職員、一般
言 語:英語(通訳なし)
参加費:無料
告知サイト:https://www.waseda.jp/inst/diversity/news/2018/10/12/5359/